スポーツスターの鼓動感について
一般的にハーレーらしさと言われるものは、独特のハーレーサウンドと鼓動感でしょう。このような認識を持ってスポーツスターに乗ると、ちょっと裏切られたような気持になるかもしれません。
というのも、スポーツスターに搭載されているエンジンは、ビッグツインといわれる代表的なハーレーのエンジンとは全く異なるからです。元々このエンジンはレースに勝つために開発・研究されて進化してきたので、軽量で、耐久性の高い物を求められてきました。
その結果、エンジンとミッションの一体化や、スムーズに高回転域で回るように4カムの採用といった独自の特徴をもつエンジンになりました。排気量も883ccと1200ccで、ビッグツインに比較してはるかに小さくコンパクトにまとめられています。
全く別のエンジンを積んでいるので、比較すること自体がおかしいのですが、ビッグツインと比べて弱々しく感じるのは当然のことです。
しかし、同クラスの国産バイクと比較すると、ロングストロークタイプであるこのエンジンは、荒々しく鼓動感に溢れていると言えるでしょう。これらのことを理解した上でスポーツスターを楽しむと良いと思われます。